釣りを楽しむ中で、よく耳にする「常吉リグ」と「ダウンショットリグ」。これらは、名前の違いによって混乱することも多いですが、どちらも同じもので非常に効果的な仕掛けとして多くの釣り人に愛用されています。この記事では、「常吉リグ ダウンショット 違い」を初め、どんなリグなのか、考案者は誰なのか、そして具体的な作り方について詳しく解説します。
さらに、ダウンショットリグの使いどころやそのメリットデメリット、根がかり対策についても掘り下げていきます。実際の釣り場で役立つ簡単な結び方や効果的なアクションのコツも紹介し、初心者の方でもすぐに実践できる内容を目指しました。また、ダウンショットリグにぴったりなおすすめワーム3選や、実践時の注意点も網羅しています。
この記事を読めば、常吉リグとダウンショットリグの本質や使い方をしっかりと理解でき、釣果を上げるためのヒントを得ることができます。ぜひ最後までお付き合いください。
常吉リグとダウンショットリグの違いとは?
- 常吉リグとダウンショットリグはちがうもの?
- 考案者は誰?
- 作り方は?
- ダウンショットリグの使いどころとは?
- ダウンショットリグのメリットデメリット
常吉リグとダウンショットリグはちがうもの?
常吉リグとダウンショットリグは、基本的には同じリグを指します。ただ、名前の違いが生まれた背景には、地域や使用者による呼び方の違い、あるいはリグの使い方やセッティングの微妙な差異が影響している場合があります。どちらも、シンカーをフックより下に配置するよう組み合わせた仕掛けであり、ルアーを自然に見せることを目的としたリグです。
その本質を考えると、この二つのリグはどちらも魚を効果的に誘うための同じテクニックとして理解できます。どちらの名称を使っても、最終的には村上晴彦氏が提案した基本的な仕組みとアプローチに従っている点で一致します。しかし、一部の釣り愛好者は、シンカーの重さやフックの位置の微妙な違いをもとに区別することがあります。ですが、結論としては、名前が異なるだけで実際には同じものだと考えて問題ありません。
考案者は誰?
常吉リグの考案者は、村上晴彦氏です。彼は日本の釣り業界で非常に有名なアングラーであり、多くの釣り人に影響を与えてきました。このリグは、村上氏が釣りの実践の中で生み出したものです。その目的は、プレッシャーの高いフィールドや、スレた魚にも効果的にアプローチできる仕掛けを作ることでした。
村上氏は、魚の生態や動きを徹底的に研究し、魚がエサに対してどのように反応するかを考えながら、このリグを考案しました。彼の狙いは、ルアーをより自然な動きで見せることで、魚に違和感を与えずにバイトさせることでした。特に、シンカーをラインの下に配置し、シンカーより上にワームをセッティングすることで、魚にとって非常にリアルに見える動きを実現しました。
村上氏は、このリグの効果的な使い方や作り方を釣り雑誌や映像で紹介し、多くの釣り人に影響を与えました。その結果、アンダーショットリグやダウンショットリグとしての別名も広く知られ、多くの人々に愛用されています。
作り方は?
ダウンショットリグの作り方は少し難しいところもありますが、練習すれば比較的簡単に作れるようになり、釣り初心者にもおすすめのリグです。以下の手順に従って、実際に作ってみましょう。
- フックとラインを結ぶ
まず、フックをラインに結びます。このとき、フックの先に長めにラインを残しておく必要があります。おすすめは30~40センチぐらい残しておくようにしましょう。 - ラインにシンカーを取り付ける
フックを結んだら、その下のライン部分にシンカーを取り付けます。シンカーの位置は、魚がいる層に合わせて調整します。例えば、底近くを狙う場合はフックからシンカーまでの間を短くし、魚が浮いている場合は間隔を長めに取ると効果的です。 - ワームをセットする
次に、フックにワームをセットします。ワームは魚が好むサイズやカラーを選ぶとよいでしょう。一般的には、ナチュラルカラーや小さめのサイズが使いやすく、魚の警戒心を和らげる効果があります。フックは基本的にはマス針と呼ばれる小さくてシンプルなフックを使います。ワームの先端に引っ掛けるように刺す、「チョンがけ」が基本です。ワームの動きがナチュラルに見えるように注意してください。 - 全体のバランスを確認する
最後に、作ったリグを水中で動かしてみて、バランスや動きを確認します。ワームが自然に動くか、シンカーが底についたときに適切な姿勢を保てるかを確認することが大切です。
このリグの作り方はシンプルですが、その動きが非常に効果的で、特にスレた魚にも有効です。自分で調整を加えながら、自分だけのベストなセッティングを見つけるのも、このリグの楽しみ方の一つです。
ダウンショットリグの使いどころとは?
ダウンショットリグの使いどころは、魚が中層や底層を回遊している場合、または水中の障害物が多い場所で威力を発揮する状況にあります。このリグの特徴は、シンカーが底についたままワームを自由に漂わせることができるため、魚に自然なアクションを見せられる点です。
まず、プレッシャーの高いフィールドでは、魚が警戒心を強めていることが多く、ルアーの動きに敏感です。このような状況では、ダウンショットリグを使うことで、よりナチュラルな誘いが可能になります。特に、流れがあるフィールドや透明度の高い水域では、ワームが自然に漂う様子が魚にエサとして認識されやすくなります。
また、ダウンショットリグは、岩やウィード(草)などの障害物周りを攻略するのにも適しています。シンカーが底に固定されているため、リグ全体を安定して操作でき、狙ったポイントをピンポイントで攻めることが可能です。例えば、岸際に沈む岩やウィードのエッジ付近にいる魚を狙う場合、このリグは非常に効果的です。
さらに、風や流れが強いときも、シンカーの重さを調整することで安定した操作が可能です。この柔軟性は、初心者から上級者まで幅広いアングラーに支持される理由の一つです。
ダウンショットリグのメリットデメリット
ダウンショットリグには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。ここではそれぞれを詳しく解説します。
メリット:
- 自然なアクションが可能
ダウンショットリグの最大の特徴は、ワームが水中で非常に自然な動きをすることです。特に、底に固定されたシンカーがワームの動きを制約しないため、魚にとって違和感の少ないエサに見えやすいのが大きな利点です。 - 操作性が高い
リグ全体が安定しているため、初心者でも比較的簡単に操作できます。特に、底を取る感覚やワームを漂わせるテクニックがつかみやすい点は、釣りの練習にも最適です。 - 障害物周りでの効果
岩場やウィードエリアなどの障害物周辺を狙う際にも有効です。シンカーが固定されているため、ワームを細かく動かしてもリグ全体が絡まりにくいという利点があります。
デメリット:
- 根がかりのリスク
シンカーが底についた状態で使用するため、特に岩や木の枝などの多い場所では根がかりしやすくなる可能性があります。これを防ぐには、シンカーの形状や重さを調整することが必要です。 - 動きが限定される場合がある
シンカーが固定されているため、ワームの動きが自然である一方で、広範囲を素早く探る釣りには向いていないことがあります。そのため、魚の居場所が特定できている状況での使用が推奨されます。 - 風や流れに弱い場合もある
シンカーの重さが軽すぎると、風や流れによってリグ全体が流されてしまうことがあります。これにより、狙ったポイントを正確に攻めるのが難しくなることもあります。
これらを理解した上で、釣り場や状況に応じてリグを適切に使い分けることが大切です。
常吉リグとダウンショットリグの間違いやすい注意点と活用法
- 根がかり対策で気をつけるポイント
- ダウンショットリグの簡単な結び方
- 効果的なアクションのコツ
- ダウンショットリグにおすすめワーム3選
- 実践時に押さえる注意点
根がかり対策で気をつけるポイント
ダウンショットリグを使用する際、根がかりは避けて通れない課題の一つです。しかし、いくつかのポイントに注意することで、根がかりを最小限に抑えることができます。
1. シンカーの選び方を工夫する
シンカーの形状は、根がかりのリスクを大きく左右します。例えば、丸型のシンカーは岩や障害物に挟まりやすいですが、スティック型や大きさを抑えられるタングステンのシンカーを使用すると引っ掛かりにくくなります。また、シンカーの重さも調整が必要です。軽めのシンカーを使用すると、障害物に絡むリスクを減らすことができます。
2. ラインの扱いに注意する
リグを操作するとき、ラインを引きすぎるとシンカーが岩やウィードに食い込んでしまうことがあります。そのため、軽くトントンと持ち上げるように動かすことが大切です。また、ラインの角度を調整し、障害物に対して垂直に近い角度で操作することで引っ掛かりを防ぎやすくなります。
3. 障害物の周りを丁寧に攻める
障害物付近を狙うときは、無理に深く攻め込まないようにしましょう。シンカーを軽く動かして状況を探ることで、根がかりのリスクを減らすことができます。また、根がかりした際には、焦らずにラインを軽く引き戻すようにして、シンカーを解除するテクニックを身につけると良いでしょう。
これらのポイントを押さえることで、ダウンショットリグをより効果的に使いこなし、釣果を上げることができるでしょう。根がかりは完全に防げないものの、工夫次第で大幅にリスクを軽減することが可能です。
ダウンショットリグの簡単な結び方
ダウンショットリグの結び方は初心者にも覚えやすく、釣り場で素早く準備できるのが特徴です。以下の手順で簡単にセットできます。
1. フックとラインを結ぶ
まず、フックをラインに結びます。このときおすすめなのが「パロマーノット」という結び方です。パロマーノットは強度が高く、結び目が緩みにくいので、魚をかけたときの安心感があります。フックをラインに通し、端を長めに残して輪を作り、その輪をフックに通して締め付けます。締める前に少量の水で濡らしておくと、ラインの摩擦を減らし強度が保たれます。
2. フックの向きを調整する
結んだフックが上向きになるように調整します。この向きが逆だと、アクションが不自然になり、魚の食いつきが悪くなる可能性があります。ラインを結び終えた後にフックのアイにフックポイント側からもう一度ラインを通しましょう。
3. シンカーを取り付ける
次に、ラインの先端にシンカーを取り付けます。専用の「ダウンショットシンカー」を使用することで簡単に取り付けが可能です。ラインをシンカーの穴に通し、しっかりと固定します。シンカーの重さは釣り場の状況や水深によって調整してください。浅い場所では軽め、深い場所では重めが基本です。
このようにして結べば、ダウンショットリグのセットは完了です。練習を繰り返すことで素早く結べるようになり、実釣の時間を増やせます。
効果的なアクションのコツ
ダウンショットリグの効果的なアクションを行うためには、魚の動きやフィールドの状況を考慮しながら操作することが重要です。以下に基本的なアクションのコツを紹介します。
1. ボトムパンピングでアピールする
ダウンショットリグの基本アクションとして「ボトムパンピング」があります。これは、シンカーを底に着けたまま、ラインを軽く引いてワームを上下に動かす方法です。底を叩くような動きを繰り返すことで、魚に「エサが動いている」と錯覚させます。この動きは特に低活性の魚に効果的です。
2. ステイで違和感を与えない
もう一つの有効なアクションが「ステイ」、つまり動かさないことです。ワームを一定の位置で静止させることで、魚に自然な動きと食べやすさをアピールできます。この技法は、魚がエサに慎重な場合や水がクリアな状況で特に効果を発揮します。
3. リトリーブで広範囲を探る
広い範囲を効率よく探るには、ゆっくりとリールを巻く「スローリトリーブ」が適しています。この動きでワームを漂わせながら、障害物の周辺を狙うことができます。リトリーブ中に小刻みにロッドを動かすことで、さらに自然なアクションを加えることができます。
これらのアクションを状況に応じて使い分けることで、魚の反応が大きく変わることがあります。実際に試しながら最適な操作を見つけてみてください。
ダウンショットリグにおすすめワーム3選
ダウンショットリグはワームの特性を活かして魚を誘う釣り方なので、ワーム選びが釣果を左右します。ここでは初心者でも扱いやすく、信頼できる実績のあるおすすめのワームを3つ紹介します。それぞれの特徴や使い方を解説しますので、釣り場での選択肢としてぜひ参考にしてください。
1. ゲーリーヤマモト「カットテールワーム」
カットテールワームは、多くのアングラーに愛用されている定番ワームです。そのシンプルな形状と柔らかい素材によるナチュラルな動きが、ダウンショットリグとの相性抜群です。特に透明度の高いフィールドで威力を発揮し、魚に違和感を与えにくいのが特徴です。サイズは4インチや5インチが使いやすく、カラーはグリーンパンプキンやウォーターメロンが人気です。リトリーブ時の自然な揺れが魚を引き寄せ、初心者でも安定した釣果を期待できます。
2. OSP「ドライブクローラー」
ドライブクローラーは、繊細なアクションと豊富なカラーバリエーションが魅力のストレートワームです。細身のデザインと素材の柔らかさにより、水中でリアルな動きを演出します。特に、ステイさせた際の微細な動きがバスの捕食スイッチを入れやすい設計になっています。ダウンショットリグでは、ナチュラルな誘いが必要な場面で高い効果を発揮します。おすすめのサイズは3.5インチや4.5インチで、カラーはスカッパノンやネオンワカサギがよく釣れると評判です。
3. ジャッカル「フリックシェイク」
フリックシェイクは、独自のシェイプが特徴的なワームで、ダウンショットリグだけでなく多様なリグに対応可能な万能型です。このワームの強みは、ラインを少し動かすだけで自発的な揺れを生み出す点です。そのため、動きを与えるのが苦手な初心者にも扱いやすいアイテムです。おすすめサイズは3.8インチや4.8インチで、小型から中型のバスを狙うのに適しています。特にクリアウォーターでは、ライトグリーン系やクリアカラーが有効です。
これらのワームはそれぞれ異なる特徴を持っており、フィールドや釣りの状況に応じて選ぶことで効果的な釣果を得ることができます。どれも実績のある製品なので、迷ったときはこれらを試してみると良い結果が期待できるでしょう。
実践時に押さえる注意点
ダウンショットリグを実際に使用する際、いくつかの注意点を押さえることで釣果を最大化し、トラブルを最小限に抑えることができます。以下に、実践時に特に気をつけるべきポイントを解説します。
1. ラインテンションを適切に保つ
ダウンショットリグでは、ラインを緩めすぎるとアクションが不自然になり、魚がエサを見切ってしまう原因になります。一方で、テンションを張りすぎるとワームの動きが制限されます。そのため、ラインテンションを適切に調整し、ワームが自然に動くように心がけましょう。また、ラインの動きや感触を通じて魚のアタリを感じ取ることができるよう、集中して操作することが重要です。
2. シンカーの重さを状況に応じて選ぶ
シンカーの重さは、釣り場の水深や流れに応じて調整する必要があります。浅場では軽いシンカーを使うことで、ワームの動きをより自然に見せることができます。一方、深場や流れが強い場所では重いシンカーを選び、底を確実に取りながら操作することが大切です。適切な重さのシンカーを選ぶことで、トラブルを防ぎつつ効果的なアクションが可能になります。
3. フックの鋭さを確認する
フックが鈍っていると、魚が食いついても掛かりが悪くなり、せっかくのチャンスを逃してしまいます。釣行前には必ずフックの状態を確認し、必要に応じて研ぐか新しいものに交換しましょう。また、障害物周りでの釣りではフックポイントが鈍りやすいので、定期的にチェックする習慣をつけることをおすすめします。
4. 障害物周りでの操作は慎重に
ダウンショットリグは根がかりしやすいリグの一つです。特に障害物が多いフィールドでは、ラインの引きすぎやシンカーの動かしすぎに注意しましょう。万が一根がかりしてしまった場合、力任せに引っ張るのではなく、ゆっくりとラインを逆方向に引いて外す方法を試してみてください。また、障害物を回避しながら釣るテクニックも身につけておくと、より効率的に釣りを楽しむことができます。
これらのポイントを実践することで、ダウンショットリグをより効果的に使いこなし、快適な釣りを楽しむことができます。事前準備と丁寧な操作を心がけて挑んでみてください。
常吉リグとダウンショットリグの違いと共通点を総括
- 常吉リグとダウンショットリグは基本的に同じ仕掛けを指す
- 名前の違いは地域や使用者による呼び分けが影響
- シンカーをフックより下に配置するセッティングが特徴
- 村上晴彦氏が考案したリグである
- プレッシャーの高いフィールドで効果を発揮
- ワームの動きを自然に見せられることが強み
- リグの作り方はフックとラインの結び方が重要
- シンカーの重さや形状は状況に応じて選ぶ必要がある
- 底や中層を狙う釣り方に適している
- 根がかりしやすいため対策が必要
- ナチュラルカラーのワームがスレた魚に効果的
- 初心者にも操作しやすいリグ設計
- ステイやボトムパンピングが効果的なアクション
- 障害物周りでは慎重な操作が求められる
- 練習することで自在な動きを演出できるリグである
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